京焼・清水焼Report

作家

作家インタビュー Vol.9 善高氏

2022/02/05

使って心が優雅になる、見ると満たされるような作品を作っていきたい

   長年、制作の基地としてきた京都・岩倉の工房には数々の作品が並ぶ。

山岡善高氏の作品は生地から絵とのバランスまで、全体の雰囲気を重視して作り上げられる

伝統技法に加えて、絵具の使い方や筆の使い方を踏襲しつつ

今までとは少し違う色や絵の緻密さを器に表現する。

彼は高校を出てから陶芸の訓練校に行き、試験所や清水焼団地で8年ほど修行を積む。

その後、家業に戻り父の善昇に師事し陶芸を学んだ。

絵付けをする上で大切にしていることは

日頃から少しでも気になるものを写真や動画に撮ったり、本を読んだりして

発想の着眼点を増やし、自分なりのアレンジを加えていく事。

 

一方で、環境や材料の変化で苦労することもある。

「原料が昔とちょっと変わって、少なくなってきた」

絵を発案して工程に進んでも、以前と違う色が出る。

世界的な絵具の無鉛化により有鉛のような発色をしなくなった。

そういうところもふまえて、安全で思うような色にするため

試行錯誤を積み重ねてきた。

 

また、絵を描く人や作り手も少なくなっている。

工房では若い世代が絵付けに励む姿を見て

彼は少しでも弟子に技術を伝えて育ていこうと考えている。

 

「好みは人それぞれだけれど、何か心がジーンとくるものを

みつけて、生活の場面で使っていただきたい」

 

 厳しい時代の変化

そんな中でも、伝統と新しさを加えて

人の心に触れる器を作り続けていく。